「子供がスマホを使いすぎて困っている」
「中学生の子供のスマホにどうやって制限をかけたらいいの?」
「制限をかけるとき、おすすめのアプリってあるの?」
このような悩みや疑問を解決します。
制限の設定ってなんか難しそうじゃない?
この記事を見れば簡単に設定できますよ!
中学生の子供がスマホを持つには、使用方法を正しく伝えることが大切です。
ただ、伝えるだけでは、課金したり、違法サイトを閲覧してしまう可能性があるので、制限をかけたり、アプリを設定してあげましょう。
この記事では、詳しい利用制限の方法やおすすめのアプリをわかりやすく解説します。
実際に制限をかける方法を画像付きで解説しているので、皆さんも簡単に設定できると思います。
ぜひ最後まで参考にしてみてください。
- 利用制限をするべきか?
- おすすめの制限方法
- 子供がスマホを利用するリスク
- 利用制限の種類
- 制限をかけるときの注意点
子供のスマホは利用制限するべき!
結論からいうと、小学生、中学生がスマホを持つ場合、利用制限はした方がいいです。
理由はいくつかありますが、トラブルに巻き込まれる可能性が大人よりも大きいため、子供たち、また保護者の為にも制限をかけたほうがいいでしょう。
実際に子供のスマホの管理をしている親御さんは、下の表を見てわかる通り、全体で約85%もおられます。
管理している | 管理していない | 無回答 | |
---|---|---|---|
総数 | 84.9% | 14.7% | 0.4% |
小学生 | 96.3% | 3.0% | 0.7% |
中学生 | 91.2% | 8.4% | 0.4% |
高校生 | 74.2% | 25.5% | 0.3% |
皆さんそれだけ心配されているということですね。
子供がスマホを利用するリスク
スティーブ・ジョブスの子供はiPadを使ったことがない!?
「iPhone、iPadの生みの親」アップル社の創業者、スティーブ・ジョブズは、2014年のインタビューでこう答えている。
「子供たちはまだiPadを使ったことがない。」
ウソでしょ……
ジョブズの子供は3人いて、当時23歳、19歳、16歳でしたが、まだ使わせていなかったということがこのインタビューであきらかになりました。
また、子供たちがデジタルデバイスを使う際、制限なしでは使わせないとも言っています。
これは衝撃的事実だね。
さらに、そのアップル社と時価総額で1位、2位を争っているマイクロソフト社の創業者、ビル・ゲイツも子供が14歳になるまで、スマホを持たせなかったとされています。
このことから、やはりスマホをはじめとするデジタルデバイスには、大きな生産性をうみだす反面、リスクも伴っているということが分かると思います。
子供がスマホを利用する3つのメリット
中学生の子供がスマホを持つ際、いろんなリスクがありますが、正しい使い方をすれば大きなメリットを得ることができます。
たくさんのメリットがありますが、ここでは3つのメリットについて述べたいと思います。
緊急時に活用できる
中学生になると、塾や習い事、部活で、家に帰ってくるのが遅い時間帯になってきます。
その際に、連絡をすぐに取ることもできますし、緊急の際に事前に登録しておけば、居場所の確認もできるので、非常に便利です。
もし、事件に巻き込まれることがあった時に、履歴の確認やGPSでの捜索などから結果が変わってくる可能性もあるので、スマホを持つことは現代において、必須ではないかと思います。
勉強の幅が広がる
スマホは娯楽だけに使うものではありません。
日々生活している中で、ネットから様々な情報を得ているので、スマホで正しい情報を探して、読み解く力は大人よりも子供の方が優れているかもしれません。
加えて、インプットした情報を自ら発信すれば、アウトプットにもつながり、より理解を深めることもできます。
他にも、勉強時間を管理したり、英単語を効率よく覚えたりできるアプリなどが充実しているので、うまく活用できれば、成績を上げることにもつながるので、使い方をしっかりできれば、勉強にはもってこいのツールだと思います。
学校ではタブレットを使う授業もあるので、使い方さえ間違わなければ、勉強の効率もあがります。
ネットリテラシーを身につけることができる
デジタル化が進んでいる現代では、ネットを上手く使えることが必須の力になっています。
子供の頃から触れていると、大人になった時にトラブルなく使いこなせます。
正しい情報化見分けることができる力を身につけることで、詐欺に引っかかったり、誹謗中傷をしたりすることがない大人に成長してくれると思います。
実際にどんなことを制限するのか?
ここからは中学生のスマホにどんな制限をかければよいのかを説明していきます。
利用時間の制限
内閣府が2023年に発表した統計調査によると、「2022年時点での青少年のインターネット利用時間」は以下の通りになります。
中学生の69.9%が平日の1日に3時間以上インターネットを利用しているというデータが出ています。
また、中学生のスマホ所有率と1日のインターネット平均利用時間の年推移を見てみると、
平均利用時間 | 3時間以上の割合 | 5時間以上の割合 | スマホ所有率 | |
---|---|---|---|---|
2022年 | 277.0分 | 69.9% | 36.7% | 86.6% |
2021年 | 259.4分 | 67.1% | 35.5% | 80.8% |
2020年 | 199.7分 | 52.0% | – | 79.3% |
2019年 | 176.1分 | 45.8% | – | 75.2% |
2018年 | 163.9分 | 37.1% | – | 70.6% |
2017年 | 148.7分 | 35.5% | – | 54.6% |
所有率が上がってきていると共に、インターネット利用時間も上がっています。
学校以外の時間はほとんどスマホを使っているといっても過言ではないので、制限をかけることも必要になってきます。
しかし、「1日2時間まで」というような制限の仕方はおすすめしません。
後半に記載している利用制限をする際の注意点が、「スマホを制限するルール」ではなく、「スマホを自由に使うためのルール」を設定してください。
有害サイトの閲覧制限
警察庁が公表した「インターネット利用に係る子供の犯罪被害等の防止について」によると、SNSに起因する事犯の被害に遭った中学生は718人で、前年とは変わらないものの、依然高い水準が続いています。
また、被害者のスマホに閲覧制限のフィルターを使用しているかを調査したところ、内閣府の保護者への調査では、56.4%がフィルターで管理しているという結果であったが、実際に被害に遭った児童のスマホにフィルターをかけて管理しているのは、わずか11.9%であったということが分かった。
いかに、閲覧制限をかけることが重要かが分かると思います。
アプリ・オンラインゲームへの課金の制限
スマホゲームやアプリの多くは無料をうたっているため、気軽にダウンロードしてプレイすることができます。
ただし、無料版ではプレイ時間や回数、使えるキャラクターなどに制限があるため、ゲーム、アプリ内で課金をしないとゲームをうまく進めることができない場合が大半です。
未成年者の課金の契約は取り消せる場合もありますが、オンラインゲーム等の未成年が課金したことを証明しにくいものは、必ず取り消せるとは限りません。
子供は悪気なく、また後先を考えずに課金してしまう可能性があります。
クレジットカードの利用明細をこまめに確認したり、パスワードを子供に知られないよう管理することが大切です。
知らない間に何十万も課金する事例もあるので気を付けましょう。
利用制限をする方法
ここから実際にどんな利用制限ができるのか見ていきましょう。
あんしんフィルター
「あんしんフィルター」とは、子供が携帯で閲覧できるページや、使用できるアプリを親が設定できるようになるサービスです。このツールを使用することで、子供たちが閲覧できる情報を適切に制限し、安心してインターネットを利用させることができます。
子供がスマホを使う前に、しっかりとルールを決めた上で設定してあげましょう。
大手4キャリア(docomo、au、ソフトバンク、楽天モバイル)を始め、大体どの携帯会社でも設定できるので、今お持ちの携帯で設定されていない方はぜひしてみてください。
各会社の詳しい設定方法は以下のリンク先からご覧下さい。
- docomoの「あんしんフィルター」設定方法(無料)
- auの「あんしんフィルター」設定方法(無料)
- ソフトバンクの「あんしんフィルター」設定方法(無料)
- 楽天モバイルの「あんしんコントロール」設定方法(有料:330円/月)
- Y!mobileの「あんしんフィルター」設定方法(無料)
- UQmobileの「あんしんフィルター」設定方法(無料)
- IIJmioの「i-フィルターforマルチデバイス」設定方法(有料:396円/月)
- ocnモバイルの「マイセキュア」設定方法(有料:275円~/月)
- mineoの「安心フィルタリング」設定方法(有料:385円/月)
スクリーンタイム
iPhoneであれば「スクリーンタイム」という機能が使えます。
残念ながら、Androidスマホでは利用できません。
- 利用時間の制限
- App使用時間の制限
- 通信/通話の制限
- 休止時間中でも使える機能を設定
- コンテンツとプライバシーの制限
子供のスマホにスクリーンタイムを設定することで、「子供が1日でどのくらいスマホを使用したのか」や「どのくらいSNSを見たか」などの具体的な時間を確認することができます。
Googleファミリーリンク
Googleが提供しているスマホ管理サービスです。
なんといっても無料で使う事ができるサービスなので、始めやすいと思います。
- 利用時間の制限
- 親のスマホへ利用時間の通知
- アプリの管理(使用可否や時間制限)
- 居場所の確認
- 子供のスマホを親のスマホからロック
無料でここまで出来るサービスは中々ないので、初めてスマホを持たせるときに、導入するサービスとしておすすめできます。
ただし、Webサイトの年齢に合わせた設定はできませんので、全てのSNSや出会い系サイトなどを完全に防ぐことが難しいのがデメリットとして挙げられます。
また、利用時間の上限を超えてしまうと、メールやLINEなどの連絡手段として使うツールも利用することができなくなってしまうので、注意が必要です。
利用制限をかける際の注意点
「1日2時間まで」のような時間制限をしない
子供にスマホを与える場合、ほとんどのケースで、「1日●時間まで」などの時間の制限をします。
親世代は、昔からテレビゲームなどで親から時間制限をされてきている人がほとんどで、なるべくスマホとの接触時間を減らそうとします。
ですが、欲求があるのに我慢させるという行為は、依存症の研究によって、より欲求を強めてしまう結果が報告されています。
以下のように、
1.宿題などやるべきことを終えてからスマホを使う
2.用事ができたらすぐにやめて片付ける
3.就寝時間になったらすっぱり止める
このようなルールにする方が自然と長時間の使用にはならないですので、参考にしてください。
対話を大切にする
親が子供に対して一方的に制限を課すのではなく、なぜ制限が必要なのかを子供に説明し、理解してもらうことが重要です。
また、子供自身がスマホ利用のルールを設定することに参加させることで、子供自身がルールを守る意識を持つことができます。
コンテンツの制限
子供がアクセスできるコンテンツも制限することを考えてみてください。有害なウェブサイトへのアクセスをブロックするためのアプリや、年齢に応じたコンテンツのみを表示するような設定が可能なアプリもあります。
プライバシーの保護
子供がSNSを利用する際には、プライバシーの保護が重要です。子供が自身の個人情報を公開しないように注意を促し、また、友人の情報を無断で共有しないように指導することも重要です。
子供の成長とともに、その必要性や制限の内容を見直すことも忘れないようにしましょう。
まとめ:子供の安全の為に適切な制限をかけてあげましょう
ここまで子供のスマホの制限方法について解説してきましたが、親子のコミュニケーションが最も大切です。
めんどくさがって、「あんしんフィルター」や「スクリーンタイム」、「Googleファミリーリンク」を一方的に設定しても、揉め事に発展し、家庭内に居場所がなくなって、余計にスマホにのめり込む結果になるだけです。
スマホを与えるときに、必ずどういう使い方をすればいいのかを話し合うことが第一歩となることを忘れないでください。
何事も最初が肝心です。
しっかりと話し合って、親子で仲良くスマホライフを楽しんでください!
最後までお読みいただきありがとうございました。