「一般的な中学生はどれくらいスマホを持っているの?」
「中学生は何にスマホを使っているのか知りたい」
「そもそも中学生にスマホを持たせていいの?」
こんな悩みを解決する記事です。
学校への持ち込みはどうなっているのか、また保護者の方がどんな心配事をされているのかを調べたので、ぜひ最後まで読んでみてください。
- 中学生のスマホ所持率
- 保護者が中学生の子供にスマホを持たせたきっかけ
- 学校への持ち込みはどうなっているのか?
- 保護者の心配事
中学生のスマホ所持率はなんと9割弱!
早速結論をお伝えしますが、2022年時点で、なんと中学生のスマホ所持率は86.6%と、9割弱の中学生がスマートフォンを持っています。
5年で16%も上がってるんだね!
上の表を分かりやすくすると・・・
年代別の スマホ所持率 | 2018年 (平成30年) | 2019年 (令和1年) | 2020年 (令和2年) | 2021年 (令和3年) | 2022年 (令和4年) |
---|---|---|---|---|---|
小学生 | 45.9% | 49.8% | 53.1% | 53.4% | 59.5% |
中学生 | 70.6% | 75.2% | 79.3% | 80.8% | 86.6% |
高校生 | 97.5% | 97.1% | 98.0% | 98.7% | 97.3% |
数年前から高校生がスマホを持っているのは当たり前でしたが、最近では中学生も当たり前な時代になってきました。
小中学生は女子の方がスマホ所有率が高い
引用:モバイル社会研究所
表を見てわかる通り、小学生の高学年、中学生では約10%女子のスマホ所有率が高いです。
塾や習い事などで夜の外出が増えるため、女の子を心配する親が多いようですね。
海外とのスマホ所有開始年齢の比較
引用:モバイル社会研究所
上の図は日本のスマホ所有開始年齢の表ですが、2022年のスマホ所有開始年齢は10.6歳となっています。
一方、アメリカの平均は10.3歳で世界とそこまで差はないと言えます。
日本もスマホ所有の低年齢化が進んでるんだ。
中学生のスマホ所持率が伸びてきた理由
ここ数年で中学生のスマホ所持率が伸びてきたのは、以下の理由が考えられます。
スマホの価格が下がり、以前より買いやすくなった
スマホの価格は年々下がり、手頃な価格で購入できるようになりました。そのため、以前はスマホを買う余裕がなかった家庭でも、中学生の子供にスマホを持たせられるケースが増えています。
10年前は格安simもなかったし、月々の支払いが1万円なんて当たり前でしたもんね。
スマホの機能が充実し、学習や生活に役立つようになった
スマホの機能は年々充実し、学習や生活に役立つようになりました。例えば、インターネットやアプリを利用することで、調べ学習や課題の提出、友人とのコミュニケーションなど、さまざまなことができます。そのため、スマホを活用することで、子供の学習や生活がより便利になるというメリットが認知され、スマホを持たせる家庭が増えています。
周囲の子供が持っているので、持っていない子供が不利になる
中学生の子供は、周囲の友人とコミュニケーションをとる中で、「仲間はずれ」にされることは少なくありません。そのため、周囲の子供がスマホを持っている場合、持っていない子供は不利になるという心理が働き、スマホを持たせようとする親が増えています。
学校への持ち込みは?
2020年8月に中学生に対して学校へのスマホの持ち込みを容認
日本では2009年に文部科学省が出した通達によって、小中学校への携帯電話持ち込みが原則禁止されていました。
しかし、災害時や犯罪時に巻き込まれた際の連絡手段や抑止力の為に、2020年8月に文部科学省の通達によって、一定の条件を満たせば、中学校にスマホを持ち込めるようになりました。
中学生はどんなことにスマホを使っているのか?
インターネット利用内容
中学生はインターネットを下の表の通り利用しています。
中学生の スマホ利用内容割合 | 2018年 (平成30年) | 2019年 (令和1年) | 2020年 (令和2年) | 2021年 (令和3年) | 2022年 (令和4年) |
---|---|---|---|---|---|
メッセージ交換 | 投稿、65.5% | 69.1% | 72.0% | 65.4% | 69.9% |
ニュース | 27.0% | 29.0% | 36.4% | 47.5% | 51.9% |
検索 | 52.2% | 55.2% | 61.4% | 78.5% | 84.5% |
地図 | 24.6% | 28.0% | 31.7% | 36.4% | 45.1% |
音楽 | 59.5% | 62.9% | 66.9% | 73.4% | 75.1% |
動画 | 78.6% | 81.5% | 85.7% | 90.3% | 92.9% |
読書 | – | – | – | 13.5% | 14.6% |
漫画 | – | – | – | 27.1% | 31.2% |
ゲーム | 76.4% | 78.7% | 79.9% | 82.0% | 83.0% |
買い物 | 13.1% | 12.7% | 15.3% | 16.8% | 19.7% |
勉強 | 37.6% | 41.6% | 51.5% | 61.7% | 72.1% |
中学生のインターネットを使用する割合が増加し、スマホもどんどん身近なものになってきました。
動画やゲームなどエンタメに使っている割合も当然のように増えていますが、勉強や読書にも使用する割合が増え、今やスマホは必要不可欠になっています。
スマホの平均利用時間
内閣府が2023年に発表した統計調査によると、「2022年時点での青少年のインターネット利用時間」は以下の通りになります。
1日の平均利用時間は以下の通りになります。
総数 | 小学生 | 中学生 | 高校生 | |
---|---|---|---|---|
2022年 | 280.5分 | 213.7分 | 277.0分 | 345.0分 |
2021年 | 263.5分 | 207.0分 | 259.4分 | 330.7分 |
2020年 | 205.4分 | 146.4分 | 199.7分 | 267.4分 |
2019年 | 182.3分 | 129.1分 | 176.1分 | 247.8分 |
保護者が子供にスマホを持たせるときはどんな時?
保護者が子供にスマホを持たせるきっかけ
保護者が中学生の子供にスマホを持たせるきっかけは、大きく分けて以下の3つが挙げられます。
安全面の配慮
中学生になると、塾や習い事へ行ったり、友達と遊びに行ったりと、行動範囲が広くなって、一人で外出する機会も増えます。そのため、緊急時に連絡が取れる手段として、スマホを持たせたいという保護者が多いです。また、スマホのGPS機能を使って、子供の居場所を把握することもできます。
コミュニケーションの円滑化
子供は年齢を重ねるにつれて、友達とのコミュニケーションが活発になります。LINEなどのSNSを使って、友達と連絡を取り合ったり、グループで遊んだりする機会が増えるため、仲間はずれにならないように子供からスマホが欲しいとせがまれることも多いです。
学習や生活の利便性向上
スマホには、調べものや学習、家事などのさまざまな場面で活用できる機能があります。そのため、スマホを持たせることで、子供の学習や生活の利便性を向上させたいという保護者もいます。
他にも具体的なきっかけとして、次のようなものが挙げられます。
- 子供からスマホを欲しいとせがまれた
- 塾や習い事で連絡手段が必要になった
- 部活や学校行事などで連絡を取り合う必要があった
- 友達がスマホを持っていて、自分だけ持っていないと感じた
- スマホがあれば、勉強や調べものに役立つと思った
保護者の心配事
いくら中学生の子供にスマホを持たせることが常識になっても、なかなか安心して持たせることは難しいです。世の中の保護者の方はどんなことが心配なんでしょうか?
心配なことがありすぎて持たせるのが怖い…
安全面
スマホのGPSで子供のいる位置を把握できる意味で安心な部分もあれば、見知らぬ人とのトラブルや、ネットいじめ、出会い系サイトへの誘いなど、不安な要素は多いです。誰でも繋がれる時代なので、なかなか規制が難しいのが現状です。
SNSによって個人情報が漏れることも心配ですよね。
依存症
スマホは、ゲームや動画、SNSなど、さまざまなコンテンツを楽しむことができので、スマホに依存して、学業や生活に支障をきたすのではないかと心配する保護者もいます。
使いすぎ
スマホは、いつでもどこでも使える便利なツールです。そのため、使いすぎによって、睡眠不足や体調不良、勉強不足などの問題が生じるのではないかと心配する保護者もいます。
まとめ 心配事は多いが、子供が望んだら持たせてあげよう
今や中学生がスマホを持っているのは当たり前の時代になっています。
しっかりルールを決めてあげれば、親子のコミュニケーションや勉強に必ず役立つツールなので、家族で相談しながらより良いスマホライフを送ってください。
最後に、この記事のまとめです。
・中学生のスマホ所持率は86.6%
・スマホ所有開始年齢の平均は10.6歳
・中学生の子供にスマホを持たせるきっかけは、緊急時の連絡やコミュニケーションの円滑化、学習や生活の利便性向上
・保護者の多くは、安全面や使い過ぎによるスマホ依存症が心配
しっかり相談することも、子供との信頼関係を作るうえで大事ですね。
最後までお読みいただきありがとうございました。