「子供がスマホばかり触って全く勉強しない」
「注意すると怖いぐらいにキレるからどうしたらいいか分からない」
このように悩まれている親御さんはたくさんおられると思います。
中学生でスマホ依存になると今後が心配ですよね。
世の中には「スマホを手放せない」「勉強に手がつかなくなった」「学校や友達との関係が悪くなった」など、スマホ依存症によって中学生の子育てが大変になっているという声がたくさんあります。
スマホ依存症によって、学校でトラブルを起こした、家で暴れてしまう。そんな子供もどんどん増えてきています。
そんな中、いろいろな情報や方法に出会って、子どものスマホ依存症を改善されている方もおられるので、この記事では具体例を出しながら紹介したいと思います。
- スマホ依存症の主な症状
- スマホ依存症になりやすい子供の傾向
- スマホ依存症の原因
- スマホ依存症の治し方と対策
今まさに子供がスマホを手離さない生活をしている親御さん、そしてこれから小学生、中学生の子供にスマホを持たせる予定がある人に見ていただければ、どう対処すればよいか分かる記事になっていますので、ぜひ最後までお読みください。
スマホ依存症とは?
スマホ依存症とは、スマートフォンに過度に依存し、日常生活や社会生活に支障をきたす状態のことを指します。
スマホを常に手放せず、SNSやゲームなどに長時間没頭するなどの行動が見られ、特に中学生に深刻な問題となっています。
スマホ依存症の主な症状
スマホがないと不安になる
スマホ依存症の人は、スマホがないと不安を感じる傾向があります。
スマホが手元にないと、連絡手段や情報へのアクセスが制限されることに不安を感じるため、常にスマホを手放したくないという思いが生じます。
記憶力や集中力の低下
スマホに没頭することで記憶力や集中力が低下することがあります。
スマホを使って情報を検索したり、SNSやゲームに時間を費やすことで、他の重要なことへの注意が散漫になり、学業や仕事のパフォーマンスに影響を及ぼす可能性があります。
身体的な弊害
長時間スマホを使うことによって姿勢が悪くなることがあります。
スマホを見るために首を前に突き出し、背中が丸まる姿勢は、ストレートネックや猫背の原因となります。
これにより、体のバランスが崩れ、肩こりや首の痛みなどの身体的な問題が生じる可能性があります。睡眠の質が低下し、睡眠障害を引き起こすことがあります。
こんな子供は要注意!スマホ依存度チェック
スマホ依存症の予備軍になる可能性がある人々は、以下のチェック項目に当てはまるかどうかを確認することができます。
これらのチェック項目に当てはまる人々は、スマホ依存症の可能性が高いと言えます。
もし自分がこれらの症状を抱えていると感じた場合は、スマホの使用時間を制限したり、スマホの使い方を見直したりするなどの対策を検討することが重要です。
スマホ依存症になる傾向がある子供の特徴
性格が内向的
内向的な子供の主な特徴は、大きく以下の3つになります。
・恥ずかしがって、なかなか行動が起こせない
・環境の変化を怖がる
・自信がなく、失敗を恐れる
このような性格の子が悪いわけではありません。むしろ、こういう性格の子は優しい子が多いです。
しかしながら、人と関わることを怖がるからこそ、自分を表現しやすいネットの世界にのめり込む可能性が高くなりやすいです。
不満を口にせず、溜め込んでしまう
思春期の中学生は反抗期であるがゆえに、親や家族、友達に相談できず、一人で溜め込んでしまうパターンが多いです。
不満を口にできず、ストレスを溜め込んでしまって、体調を崩すことも少なくないでしょう。
顔も名前も知らないSNSの繋がりで不満を漏らしたり、交流することが中学生の年代でもかなり増えてきています。
友達に依存している
スマホ依存の子供の多くは「寂しい」「誰かとつながりたい」という感情を持っています。
スマホを通じて友達とつながることで、孤独感を和らげることができ、自分自身を保つためにどんどん依存していく傾向にあります。
親や教師が、学校や職場で居場所を作ってあげることが大事だね。
スマホ依存症になる原因
良い親子関係が築けていない
スマホを使いすぎることによって、親子のコミュニケーションや関わりが不足し、どんどんスマホに依存してしまう傾向があります。
親子のコミュニケーションが不足すると、子供は自分自身を表現する場が家庭にはなくなります。
家庭での様子と学校での様子が少し違うなと思ったことはありませんか?
このような状況下では、スマホが子供にとっての「安全な場所」となり、孤独感やストレスを軽減する手段として利用されることがあります。
しかし、スマートフォンへの依存が進むと、親子のコミュニケーションがますます希薄になります。
親との関係の希薄化や友人とのコミュニケーションの減少は、子供の社会的な発達に悪影響を与える可能性があります。
テクノロジーの進歩
現代のテクノロジーの進歩によって、スマホが容易に利用できるようになり、いつでも手の届く範囲にあって、気軽に使用できるため、依存症につながる可能性があります。
ゲームもインターネット上で簡単にアクセスできるため、よりゲームに依存する子供が増えています。
ドーパミンの分泌
依存症の原因として脳の働きが関与しています。
上の図のように、スマホを使用することなどにより、脳内の報酬系が活性化され、快感を感じることができます。
この快感は、ドーパミンという神経伝達物質の分泌によって引き起こされ、このような快感を求める反応が強まり、依存症が生じることがあります。
特に、ゲームにおいては、目標の達成や勝利の喜びなどが報酬として得られるため、依存性が高まる可能性があります。
日々のストレス
心理的な要素も依存症の原因として関与しています。
ストレスや孤独感などの心理的な不快感を抱えている人は、スマホやゲームを利用して現実から逃避する傾向があります。
これにより、スマホやゲームが心理的な安心や快適さをもたらし、依存症が生じることがあります。
また、ゲームにおける仮想世界では、現実世界では得られない成功体験や社会的な評価を得ることができるため、依存性が高まることもあります。
精神疾患も年々増えているのはストレスが要因とも言われています
以上のように、スマホ依存症やゲーム依存症の原因は複合的であり、テクノロジーの普及、脳の働き、心理的な要素などが絡み合っています。
依存症にならないためには、適切なスマホやゲームの利用方法を身につけること、心理的な要因に対処することが重要です。
また、家族や友人とのコミュニケーションや、他の活動に積極的に取り組むことも依存症予防に役立つでしょう。
スマホ依存症の治し方&対策
スマホ依存症の治し方には、以下の対策が有効です。
スマホの使い方を見直す
自分のスマホの使い方を振り返り、改善点を見つけましょう。
SNSやゲームなどの娯楽アプリに時間を費やすことが多い場合は、その使用時間を減らすように心がけましょう。
フィルタリングサービスを使用することで、時間や閲覧できるものを制限でき、スマホの使い過ぎを減らすことができます。
フィルタリングについて以下の記事に詳しく書いていますので、ぜひ読んでみてください。
家族や友人とのコミュニケーションを大切にする
スマホ依存症にならないためには、家族や友人とのコミュニケーションを重視しましょう。
スマホを使う時間を減らし、代わりに対面でのコミュニケーションを増やすことで、人間関係の充実度も高まります。
家族での食事や遊び、会話の時間を設けることで、スマホに頼らずに子供との関係を深めることができます。
スマホ以外の活動に積極的に取り組む
スマホ依存症を予防するためには、スマホ以外の活動に積極的に取り組むことも重要です。
例えば、読書やスポーツ、アートなどの趣味を持つことで、スマホに頼ることなく時間を有効に使うことができます。
また、外出や自然の中で過ごすこともリフレッシュにつながります。
スマホを持たせる前にできることもあるから意識しておかないとね。
これらの対策を実践することで、スマホ依存症から抜け出し、健康的な生活を取り戻すことができます。
もちろん、現状を変えることは簡単なことではありません。
反抗期の子供に対して、スマホの使い方へアプローチすることは難しいことです。
ただし、そのまま放っておくと重度のスマホ依存症の場合になる可能性があり、専門家やカウンセリングセンターのサポートを受けなければなりません。
そうなれば、お金も時間もかかり、子供に限らず家族の将来にかかってくるので、早め早めの対策をおすすめします。
どうしても自己管理が難しい場合は、すぐに専門家に相談してください。
まとめ:スマホ依存にならないためにはコミュニケーションが最も重要
中学生のお子さんのスマホ依存症の真の原因は家庭環境です。
親子のコミュニケーションが円滑であれば、スマホ依存症にはなりません。
もし、コミュニケーションが取れていても「なんかスマホばかり触っているなぁ」と感じることが、子供と相談しながらスマホの使い方を改めてください。
スマホの使い方は、親が強制するのではなく、必ず子供と相談しながら決めてください。
ぜひ、この記事で紹介した情報や方法を参考にして、子供がスマホを適切に使えるようにサポートしてください。
最後までお読みいただきありがとうございました。